
ヤマハ WR250X シリンダー,ピストンの組立
シリンダーを取り外して シリンダー内径(ボア)を測定したり, ピストンの状態を確認していきます。 これ...ホントに5万キロも走ったシリンダー? まだホーニングの目跡も残っていて十分使用できます。 誰か一度オーバーホールしたの?と疑いたくなるのですが 一度オーバーホールされるとエンジン空けた形跡が必ず残ります。 このエンジンには,それが見当たりませんでした。 オイル交換を定期的にされているエンジンは酷いキズも無く シリンダー内部がキレイです。 シリンダー下部に高回転シングルエンジンならではの特徴が... って,今さらな事しか書けませんがWR250Xのはこうなってます。 切り欠き部分にちょっとバリが有りましたので この後,少しリューターで削っておきました。 ピストンとクランクのコンロッド部です。 こちらもキレイです。 ピストンには燃焼ガスの吹き抜け跡もほとんど有りません。 ガスケット面とシリンダー全体を洗浄

YAMAHA WR250X シリンダーヘッド
前回バルブシール組付けるところまでアップしていて, 暫く更新できていませんでした。 WR250Xシリンダーヘッドのバルブを組付けていきます。 こんな感じでバルブとバルブスプリングを仮組みして, 特殊工具を使用しながらバルブコッターをバルブにセットしていきます。 ※作業しながら写真撮影はかなり難しいので写真は省きます。 ほかのブログでも良く写真入りででてるやつです バルブ回りのオーバーホールの時は,新しいものが必需品です。 小さいのでバルブの溝に合わせるのがちょっと大変ですが,大事な部品です。 すみません。いきなりですが,組付け終了です。 これでヘッドへの部品組付けが完成です。

WR250X バルブシートの修正
腰上オーバーホールで定番のバルブ摺合せですが WR250Xの場合はチタンバルブです!! チタンを使用しバルブ軽量化や フリクションロスの軽減と引き換えに 耐久性は一般的なバルブと比べ短いと思います。 ※チタンバルブは摺合せに使用したら 再使用禁止とのメーカーサービスマニュアル記載でした。(マジか…!?) タコ棒,コンパウンドで摺合せしヘッド側の シート面を修正した後は,新しいバルブで組立ます。 カーボン除去後、ヘッドのシート面を確認しましたが, 状態は悪くありませんでした。 安心してバルブとシート面を摺合せます。 摺合せに使用するエアーツールで作業することもあるのですが, 当て過ぎ、やり過ぎ、削れ過ぎとなると困ります。 単気筒だし,バルブの素材自体がチタンなので 今回は手作業で行いました。 カン・カン・カン・カンとすり合わせます。 写真だけでは説明しづらいですが, バルブシート面に少量コンパウンドをつけて摺合せを行うと 最初は鈍い音ですが何度か摺合せていると徐々に高い音に変わります。 通常ならこの工程を経てヘッドとバルブを洗浄後, 組付けていくの

WR250X シリンダーヘッドを重点的に…
WR250Xヘッドがこんな感じで アルミ鋳肌が僅かですが残っていました。 EXポートもほんの少しですが リューターでサラッと表面に残る鋳肌を取除きます。 ポートをチョットくらい仕上げても 余り効果が無いんじゃないのと言われることもあるのですが, エンジンを丁寧に仕上げたいので確実に行います。 ノーマル排気量でポートの拡大や ポート表面がピカピカになるまではしませんが, 長い目で見てカーボンの溜まり具合の減少や 耐久性の面で鋳肌の除去効果は 過去どんなエンジンで試してみても開けて確認した時,効果が有りました。 ※定期的にエンジン開ける場合,やってた方が次にエンジンOHする時, カーボン掃除が早く終わります。 アルミの削りカスでいっぱいです。 後でキレイに洗浄し,エアブローします。 ヘッドガスケットの残りカスがヘッド面に残っているので 少だけオイルストーンで馴らします。 くれぐれもやり過ぎない程度に行います。 排気側と吸気側(写真忘れてました)も行いました。

WR250X エンジン続きます
意外と時間が掛かるのが 洗浄と測定だと思います。 カーボンを落としていきます。 先にキャブクリーナーをシュシュッとしときます。 外したバルブリフター、シムの状態を確認しながら 組立の時に困らない様にパーツにマーキングしていきます。 結構走ってるのに...状態いいね!! キャブクリーナーでカーボンを柔らかくしておきます。 清掃後にポートの鋳肌を馴らします。

YAMAHA WR250X エンジン腰上
カムをおさえているカムホルダーを外して... ヘッドを外すとピストントップが出てきました。 5万キロエンジン。やはり黒いです。 でも,5万キロ走行のエンジンにしては, 各パーツの状態は良好です。 定期的なオイル交換を欠かさなかった オーナー様の努力、継続は力なりです。 あとでバルブもチェックするのでバルブリフターにマーキングしておきました。 エキゾーストポートも黒い!! 形状がDポートで排気効率よさそうです!! インレットポートもキレイです。 少しアルミの鋳肌があるので, ポート表面を気持ち整えておきます。

YAMAHA WR250X エンジン
エンジン腰上まで到達するのに外装を色々外します。 やっとエンジントップカバーが見えました!! トップカバーを外すとカムシャフトです。DOHC...。 カムスプロケのマークやオートデコンプを記録として残します。 フレーム側・真上から撮影,狭いスペースにキレイに納まっています。

YAMAHA WR250X エンジン腰上OH
ヤマハ WR250Xのエンジンを腰上オーバーホールです。 エンジン状態のはそんなに悪くない車体なのですが, オーナー様曰く、最近クラッチの切れが悪くどうせならエンジンの腰上もお願いしますとのことでした。 まずはクラッチから確認します。 ヤマハのロゴが入った黒E/Gサイドのクラッチカバーを外すともうクラッチ該当部です。 やっぱりメンテがしやすいなぁ~と思います。 5本のボルトを少しづつ緩めてプレッシャープレートを取外します。 予想どおりでした。 クラッチプレート,フリクションプレートが入っていたところに打痕,ダコン,ダコン,ダコン...。 5万キロだもんね。当然です。 レバーを握った時も段付き摩耗にクラッチプレートが引っかかってキレを悪くし。 今回はこの段付きや打痕を修正して組付けます。